日本からの荷物は、郵便か国際宅配便かによって課税のルールや手数料に違いがあります。どちらの場合もカナダ国境サービス庁(CBSA)の検査を受け、金額や内容に応じて関税やGSTが発生する可能性があります。
郵便で送られる場合
Canada Post経由の郵便物は、CBSAの「Importing by mail」のルールに従います。ギフトであってもCAD$60を超える場合は課税対象になる可能性があります。課税額が発生した場合、Canada Postが通関手続きを行い、配達時に受取人が税金とCanada Postの手数料(Handling Fee)を支払います。
国際宅配便で送られる場合
FedExやUPSなどの国際宅配便は、CBSAの「Importing casual goods by courier」のルールに従います。申告金額がCAD$20を超えると税金が発生する可能性があり、業者が通関手数料(Brokerage Fee)を加算して請求するのが一般的です。そのため、郵便に比べて費用が高くなることがあります。
Personalアイテムや中古品の場合
中古の個人使用品であれば「Used personal item」として申告することで免税扱いになるケースもあります。ただし、新品や複数同じ商品をまとめて送った場合は商用と判断されやすく、関税や税金が避けられない場合があります。
課税後の返金請求について
関税やGSTが誤って課されたと思われる場合、CBSAに返金を申請できます。申請は「Casual Refund Program」を利用し、申請書(Form B2G)を提出します。課税通知書、領収書、インボイス、支払い証明などの関連書類を添えて郵送する必要があります。申請期限は課税日から4年以内で、返金までに数か月かかる場合があります。
受け取った荷物に返金請求用のフォーム(Form B2G)が同封されているケースも多く、その場合はそのフォームに必要事項を記入し、指示に従って郵送するのが最も簡単な方法です。
返金対象となる例としては以下が挙げられます。
- 免税範囲内のギフトが課税された場合
- 中古品を新品と誤認され課税された場合
- 二重に課税された場合
実体験として、衣類をギフトとして送ってもらったにもかかわらず課税されたため、同封されていたフォームを利用して申請したところ、数か月後に返金を受けられたという事例があります。
参考サイト
Importing casual goods by courier
https://www.cbsa-asfc.gc.ca/import/courier/lvs-efv/prsn-eng.html
Importing by mail
https://www.cbsa-asfc.gc.ca/import/personal-personnel/postal-postale-eng.html
Applying for a refund of duty and taxes
https://www.cbsa-asfc.gc.ca/import/courier/crp-prio-eng.html