デビットカードとは、買い物や支払いの際にその場で自分の銀行口座から代金が引き落とされる仕組みのカードです。現金を使わずに決済でき、利用金額は口座残高の範囲内に制限されます。このデビットカードに、Visaの機能を追加したものをVisaデビットと呼びます。
Visaデビットとクレジットカードの違い
デビットとクレジットの比較| 項目 | Visaデビットカード | クレジットカード |
|---|
| 支払いタイミング | 利用と同時に銀行口座から即時引き落とし | 翌月など後日まとめて請求 |
| 審査 | なし(口座開設時の本人確認のみ) | 信用情報に基づく審査あり |
| 利用限度 | 口座残高の範囲内 | カード会社の設定限度額まで |
| 海外利用 | ATMで現地通貨引き出し可能 | キャッシング扱い(利息が発生) |
| 支払い管理 | 利用直後に明細が反映される | 月ごとのまとめ請求 |
デビットカードとしての利用
Visaデビットカードは、Visa加盟店で「クレジット」または「Visa」を選んで支払えば、外見上はクレジットと同じように使えます。ただし、決済はその場で銀行口座から引き落とされるため、実際は「デビット決済」として処理されています。したがって、同じカードをクレジットとしても使えるわけではなく、デビット専用カードとして機能します。
日本の銀行では、三井住友銀行・楽天銀行・住信SBIネット銀行などがVisaデビットを発行しています。これらはキャッシュカード機能と一体化していることも多く、ATMでの引き出しも可能です。
クレジットカードの特徴
クレジットカードは後払い制で、カード会社が一時的に立て替え、翌月にまとめて請求されます。信用履歴を積み重ねることができるため、分割払いやリボ払いなども利用可能です。ただし、利用額や返済遅延には注意が必要です。
海外での使い分け
- Visaデビット:即時決済で使い過ぎを防ぎたい人に向く
- クレジット:ホテルやレンタカーなど保証金が必要な取引に必須
- 両方を持っておくと、利用範囲を広げつつリスクを分散できる
海外で「Debit」を選択すると処理できない理由
海外の店舗では、端末に「Credit」または「Debit」という選択肢が表示されますが、ここでの「Debit」は現地銀行のデビットネットワーク(Interac、Maestro、Plusなど)を指しています。日本のVisaデビットはこれらの国内ネットワークに対応していないため、「Debit」を選ぶと処理エラーになります。
日本のVisaデビットはVisaの国際ネットワークを通じて動作しているため、海外で利用する際は必ず「Credit」または「Visa」を選択する必要があります。これにより、Visaのシステムで認証され、通常通り即時引き落としが行われます。
参考サイト
VISAデビット
https://www.visa.co.jp/pay-with-visa/find-a-card/debit-card.html