ワークビザとワークパーミットは似ているように見えて、実際には役割が異なります。
そもそもビザとは
ビザ(Visa)は「その国に入国するための許可」を示すもので、通常はパスポートに貼付されるステッカーやスタンプとして発行され、入国審査で提示します。日本人がカナダに入国する際には、このビザは必要なく、代わりにeTA(電子渡航認証)が必要となります。
ワークビザとは
ワークビザという表現は日本人の間で一般的に使われていますが、これは「就労を目的としてカナダに入国することを認める査証」という意味になってしまいます。しかし、日本人はビザ自体が不要なため、この表現は厳密には誤りであり、実際にはワークパーミットが正しい呼び方です。
ワークパーミットとは
ワークパーミットは、カナダ国内で実際に働くことを認める公式な就労許可証です。移民局(IRCC)が発行し、勤務先や職種、就労期間などの条件が記載されます。入国審査の際に発給されることが多く、これがなければカナダ国内で働くことはできません。
両者の関係
- ビザ(Visa):カナダに入国するための許可
- パーミット(Permit):カナダ国内で働くための許可
日本国籍者は観光目的であればビザ不要ですが、就労には必ずワークパーミットが必要です。「ワークビザ」という言葉は便宜上使われるものの、正確にはワークパーミットが正しい用語です。
下記も同様です
- 学生ビザ:正しくは「Study Permit」であり、学生ビザという呼び方は厳密には誤りです。
- 観光ビザ:日本人の場合は入国の際に不要で、代わりにeTAが必要です。また観光での滞在延長の際に発行されるのは「Visitor Record」であり、観光ビザではありません。