延長した観光ビザは厳密には「Visitor Record」と呼ばれるもので、一般的な観光で入国した時の「観光」とは異なり、一定の制限が設けられた滞在資格です。このため、学校に通うことは許可されていません。
受取った観光ビザ(Visitor Record)の 「Conditions」欄には、次のような文言が追加されているのが一般的で、特別なことではありません。
UNLESS AUTHORIZED, PROHIBITED FROM ATTENDING ANY EDUCATIONAL INSTITUTION, OR TAKING ANY ACADEMIC, PROFESSIONAL OR VOCATIONAL TRAINING COURSE.
観光で入国した場合の「観光ステータス」は、最長6ヶ月の就学が認められているという、ある意味で特別な扱いです。本来であれば、観光はあくまで観光であり、学校に通うなら「学生ビザ(Study Permit)」、働くなら「ワークビザ(Work Permit)」を取得して滞在するようにというのが移民局の基本的な考え方です。
ただし、ビザ上に「就学不可」と記載されていたとしても、最終的には学校の判断による部分が大きく、学校側が問題ないと判断すれば受け入れられるケースもあります。実際、その点を理解した上で入学を認めている学校も存在し、通っている人も少なくありません。
また、「観光での入国」と「延長による観光ステータス」は、学校側からは区別がつかないため、入学希望者が単に「観光」と申告すれば、学校は通常の観光滞在者として最長6ヶ月までの就学を認めるのが一般的です。したがって、通いたい学校が決まっている場合は、「観光での入学希望」と伝えて手続きを行えば、基本的に問題はありません。